武術の達人はなぜ瞑想をするのか?瞑想がもたらす効果

meisou

瞑想っていうとむちゃくちゃ胡散臭いイメージがあるのは自分だけでしょうか?

ただ、調べてみると実際に瞑想を取り入れている人と言うのは意外と多いです。

ちょっと調べただけでイチローだのジョブズだのゲイツだのといった名前が出て来ます。

武道武術の世界でも、柳生新陰流をはじめてして様々な流派で座禅などが行われています。

もちろん宗教団体っぽい方々や何やら怪しげな組織もやっているので、どうにも怪しい部分はあります。

ただし逆に科学的に証明されている部分もあるので、今回はそのあたりから、瞑想と武道武術の関係について考えてみたいと思います。

     目次     
瞑想の科学的な効果
瞑想の効果を武道武術に活かした人たち
瞑想を稽古にする

 

瞑想の科学的な効果

瞑想っていうのはなかなか胡散臭いところがありますが、同時にちゃんとした人も取り入れていたりします。

んで、ひとつだけハッキリしてるのは、おそらくなんらかの効果があるってことです。

何の効果もないなら、そもそもやらないですが、胡散臭い人たちもやっているというのは逆に言えば、それなりに効果があるからだということです。

宗教なんかでも瞑想や座禅というものが取り入れられていますが、これは要するに瞑想や座禅に効果があるので、

それを神に祈ったおかげ、教祖様のおかげ、みたいな形へともっていきやすいからではないでしょうか。

では、どのような効果が瞑想によってもたらされるかを紹介していきます。

ハーバード大学の2011年の研究で、8週間使って瞑想のトレーイングを行うことで脳の灰白質が再構築されたそうです。(1)

いきなりなんじゃそらと思うかもですが、灰白質というのはざっくりいうと脳内の情報伝達をサポートする部分です。

これが再構築されるということは、曲がりくねっててた道がまっすぐになるくらいの違いがあるって感じでしょうか。

これによってストレスによる不安や恐怖に対して本来なら人が持っている耐性が戻って来るとのことです。

色んな不安やストレスによって弱ってきてた脳が、元に戻るということですね。

さらにウィスコンシン大学の2013年の研究では症に関する遺伝子が瞑想の効果で変化することが確認されております。(2)

炎症ってのは怪我したときに傷の部分が熱を持って痛んだり、ストレスを感じてる時にお腹とかに感じるアレです。

コチラはどうやら瞑想によって自分の身体に注目することで、悪い部分を良くしようという働きを強めることができるとのことです。

また2016年のカリフォルニア大学の論文では瞑想を長期間やった人の脳はやってない人より7歳以上も若いことが判明しています。(3)

7歳以上若いってのは結構な差です。小学6年生と大学生ぐらい違うってことですからね。

少なくとも瞑想にはこうした効果があるようです。

このほかにも瞑想に関しては結構な数の研究が行われており、内容はピンキリではありますが、色々といい効果があることがわかってきています。

瞑想の効果を武道武術に活かした人たち

様々な瞑想の効果が科学的に実証されてきていますが、それはマジなのか?ということで、

2015年にはジョンズポプキンズ大学がメタ分析を行いました。(4)

これまでに発表された瞑想に関する論文約2万件を調査して、研究が正しく行われているか?効果が間違いのないものか?といったことを調査して論文として発表しました。

実験手法

これをメタ分析と言います。

これによって、瞑想には少なくとも不安や鬱そして痛みには、薬を与えるのと同じくらいの効果があることがわかりました。

これってなかなかスゴイことです。

特にちゃんとした薬が少なかった頃は、今よりもはるかに大きな差だった可能性があります。

samurai

ここら辺にはやいところ目をつけていたのが柳生新陰流です。

柳生は早くから座禅を取り入れており、

柳生宗矩はもっと自分の剣術の腕前を上達させたいと言う将軍に、今よりもさらに上達するためには座禅の修業が必要だと答えたというエピソードもあります。

あんぱんで有名な木村屋の看板を書いたことでも知られている、一刀流から独立して無刀流という流派をつくった山岡鉄舟は長いこと座禅を組んだ結果、武術の極意を掴んだと言っています。

圧倒的な実力差があった浅利又七郎に負けを認めさせたことで、彼は一刀流を継ぐことになります。

また合気道では藤平光一という最高段位である9段を与えられた人が、自身の著書『中村天風と植芝盛平 気の確立』で植芝盛平が合気道を産み出したことについて、

大本教という宗教団体で瞑想の修業を行ったことによって、自分の力を抜くことができるようになったからではないかと分析しています。

その他にも沖縄随一の空手の実践派として知られた本部朝基はナイハンチと呼ばれる型を好んでおり、頭の中でイメージするだけで汗をかくほどやり込んでいたという逸話があります。

こうした一人で行う型も瞑想の一種であり、瞑想的な効果もあったことが想像できます。

こうした人々は、瞑想を意図したにせよしなかったにせよ取り入れたことによって、同じ時代の他の人たちと差をつけることができたのではないでしょうか。

瞑想を稽古にする

瞑想とはインドで行われていたヨガの修業法がもとになっています。

ブッダが菩提樹の下で座って悟りを開いたことから座って行うタイプの瞑想法がひろまり、中国に渡って禅という形で日本に伝わったようです。

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ヨガという言葉の語源はサンスクリット語のユジュ(yuj)から来ているそうです。

意味は馬と荷台を繋ぐということです。

これが転じて心と体を繋ぐという意味でヨガと呼ばれるようになったそうです。

これは武道においての心身統一とも一致します。

異なるものを陰陽の思想とも同じです。こうした考えは武道武術が長年に渡って取り入れていったものです。

そういう意味で武道武術と座禅というのは親戚みたいなものかも知れません。

瞑想の修業というと、なにやら座禅を組んでどえらい時間座ってなきゃいけない、みたいなイメージがありますが、

実はそれほど真面目にやらなくても効果がでることがわかっています。

もちろん、長い時間やったほうがいいことは間違いないですが、最初は一日10分程度でも問題ないそうです。

ちょろっとやってみて効果が出れば儲けものくらいのイメージでいけばいいのではないでしょうか。

あるいは普段の稽古に組み込むという手もあります。

もしあなたが武道武術をやっているのなら、どうせなら普段の稽古に組み込んでみるのもいいかも知れません。

どうやってそういう瞑想をやったらいいのかは、次の記事で紹介します。

続きは・・・

楽して脳を強くする:普段の生活の中に瞑想の効果プラスする方法について

参考文献

(1)https://www.davidwolfe.com/meditation-rebuilds-brains-gray-matter-in-8-weeks/

(2)https://news.wisc.edu/study-reveals-gene-expression-changes-with-meditation/

(3)http://www.neuro.uni-jena.de/pdf-files/Luders-NI16.pdf

(4)https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/1809754

 

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