つまり「身体」は「脳」より賢い:身体の声をどう聴くか?
ヴァンダービルド大学とかいう 存在が疑われる様な名前の アメリカ屈指の名門大学で、
タイピングで人が打ち間違えをした時にこっそり修正したら、その人は気づかなかったけど指だけは明らかに動きが遅くなってたわ、という研究発表がありました。
要するに間違えたということに頭では気づけないけど、指先は間違えたことでパフォーマンスが落ちてるってことらしいです。
これを拡大解釈すると、人は意識では気づいてないことも無意識では気づいてるよってことになりますね。
「なんか嫌な予感がする」とか、「生理的に受け付けない」みたいなちょっとよくわからない感覚でも当たることがあるのは、無意識に感じてる違和感があるってことなのかも知れません。
人は自分の身体に足りてないものを欲しがるようにできてる、という話しもあります。
甘いものが食べたいとか思った時は、何らかの甘いものに含まれる成分が足りてなかったりすることがあるのだとか。
そんな感じで人ってけっこう意識せずとも無意識にやってることがあるように思います。
では逆に何故、気づけないのか?ということも考えてみましょう。
本来人間がもっているこうした身体の欲求に気づく力を奪うのはストレスだと言われています。じストレスはおそらく長期的に人の自然に対する力を奪うものでしょう。
では短期的にその理解を阻むものが何かというと、それは「力み」なのではないでしょうか。もちろんストレスだって無意識のうちに体内に「力み」を与えてしまっているとも言えます。
肩こりだって、やっぱり無意識のうちに力が入っているから起こるわけですし。
人の指は訓練すればかなりの薄さや、微妙な重さなどを判別できるようになります。しかしそれは力が入ってしまっている時には難しいでしょう。
キーボードを打つにしても、多分、キーを押す以上の力で叩きながらでは間違ったかどうかの判断は難しくなるでしょう。
そんな感じで繊細な動きや感覚というのは「力み」からは生まれないように思います。
合気道でも目指すべき先にはどれだけ力みをなくせるかという部分があるはずです。力みがないからこそ相手の動きにも反応できる。そして相手と自分の力みをなくせるような部分を見つけられれば技がかかる。
そんな感じだと、最近思ってます。
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