武道から考える恋愛テクニック:相手を落とすにはまずモテるようになって、押し方と引き方を心得よう

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「武道」とかけまして「恋愛テクニック」と説きます。

 

その心は、どちらも「相手を落とすにはまずモテるようになって押し方と引き方を心得よう」です。

 

というわけで、武道リサーチが常に主張している物事は結局のところひとつのものから派生している的な話として、今回は武道と恋愛を むりやり くっつけて適当に論じてみようという試みです。

 

武道と恋愛は同じ物という説、是非ともご確認ください。

目次

1.モテるだけモテるようになる

2.押し方と引き方を心得る

3.どうやって落とすか?

1.モテるだけモテるようになる

よく武道では「力は不要」「筋肉ではない」といったことが言われています。これは恋愛でも同じことですが、マッチョならモテるというわけではないのです。

 

もちろん健康的であることはモテの一要素であることは間違いありませんし、武道においても筋力によって解決できる場合があることは承知のうえです。

 

ただ筋肉には限界があります。相手の筋力が上なら通用しないわけですし、体力的な衰えや、単純な筋力だけでは対処しきれない物事もあります。だからこそ筋力よりも先におさえておくべき基礎があるのです。

 

筋力というのは言ってしまえばルックスの良さです。外面的な見た目の良さというのは生物的にはクジャクに代表されるように重要なモテ要素です。こんなに目立ってるけど外敵にやられてないぞ!という優秀さのアピールなわけです。

 

こんな感じで生物というのは優秀さをアピールするために身体的特徴を強調するわけですが、では人間の身体的特徴とは何なのか?という話しで、人間のアピールポイントは実は「脳」なんじゃね?という説があります。

参考:ジェフリー・ミラー著『消費資本主義!: 見せびらかしの進化心理学』

 

つまりは脳が優れていることをアピールできればモテるのです。脳とはつまるところ内面なのであり、内面的な優秀さこそが人間におけるモテの基礎だと言えるでしょう。

 

ではその基礎とは一体なんなのかというと、それはモテるとは何かを知ることから始まります。

 

実はモテるという言葉は江戸時代から使われており、意味としては「持てる」と同じなんだそうです。

参考:日本語俗語辞書

 

異性から支持される⇒支えられる⇒持てる!といった感じで使われていたようです。

 

つまりモテるというのは、異性が支持できるポイントが多いということです。もてはやされるということです。ただやはりここで重要なのはどういった事が「持てる」ものなのかを知ることから始まります。

 

「持てる」とは一体どういうことなのか、まずは物理的に考えていきましょう。

 

例えば一般的な男性なら30キロくらいの重さの袋を抱えることはできると思います。

持つ

ところが、これが腕を伸ばした状態で持ち上げろと言われると途端に難しくなります。不思議なことに同じ重さでも持てる状況と持てない状況があるのです。

無理太郎

基本的に自分の重心から離れれば離れるほど、重い物を持ち続けるのは困難になります。

 

恋愛でいうなれば、相手から近い要素や馴染みのある要素があるほどモテるということになります。地元が一緒とか、共通の趣味があるとかですね。価値観が近ければモテるということです。

 

ある研究によると、出身地や苗字、使っているブランドなどほんの少しでも共通点があるだけで親近感を持ってもらえるそうです。似たような名前の人から送られてきたアンケートは返信率がアップするそうです。

参考:ロバート・チャルディーニ著『影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか 』

 

要するに近いものはモテる!ということなのです。ではどうして自分の重心から物が遠のくと持てなくなるのかと言うと、バランスを取ることが難しくなるからです。

 

やじろべえのバランスが不安定なのは両手の先端に重りをつけているからです。重りが自分の重心に近ければ、逆にしっかりと安定することができます。

やじろべえ

例えば15キロくらいの鉄アレイを持ち上げるのはわけないことですが、では、15キロの長い鉄の棒だったらどうでしょう?

 

棒を横にして真ん中を持ったり、棒を縦にしてそのまま抱えあげれば鉄アレイ同様に簡単に持てます。

棒を持っている

しかし、端を持って持ち上げようとすると途端に難しくなります。

はしっこ

といっても、この場合でもテコの原理をうまく使ったりすれば簡単に持ち「上げる」こと自体は難しくありません。ただ、持った状態をずっと維持するのは至難の技です。

 

このように、自分が持てる重さの物体は、適切なバランスの取り方さえわかれば持つことができるということです。

 

逆にいえばバランスが取れていなければ持ち続けるのは難しいということになります。

 

恋愛でも、むりやりモテても中身が伴ってないと後が続かなかったりします。これは相手がどうやって持ち続ければいいかがわからくなるからと言えるでしょう。

 

持てないような重い物でなければ適切な位置を見つけることができれば、大抵のものは持つことができます。

 

相手に馴染みのない要素でも、共通した部分を見出してやれば相手も理解してくれるようになります。例え自分がちょっと変わった趣味などを持っていたとしても、一般的な物事との共通点を示すことができれば、興味を持ってもらうことができます。

 

武道や武術で「筋肉が不要」といわれるひとつの理由は「効率よく物を持てれば余計な筋肉はいらないよね?」ということなのです。

 

身体を鍛えるということもモテる上ではてっとりばやい要素ではありますが、それはひとつの要素でしかなく、相手に共通点を感じてもらうことができれば筋肉がなくてもモテることは可能なのです。

力

このように相手にどうやって持ってもらうか?というのは、どうすれば持てるのか?ということを知っておく必要があるのです。

 

そして、それは即ち「脳」のエスティメーション(見積)能力を鍛えるということでもあります。

2.押し方と引き方を心得る

興味を持ってもらえるようになれたなら、次は駆け引きです。付き合う場合においてもド突き合う場合においても駆け引きは大切です。

 

相手に夢中になってもらうには、上手に押したり引いたりする必要があります。

 

しかしながらまずはどうすればしっかりと押せるのか? 引けるのか? ということをちゃんと理解していないと駆け引き自体が成立しません。

 

このことは物体を押したり引いたりする時にでも同じことが言えます。自分の想い(体重)をきちんと伝えて押せること、引けることが大事になります。

 

例えば押す時であっても、しっかりもたれかかって押せなければ全体重を利用することができません。引く場合であっても、自分をしっかりと固定してからでないと体重が伝わりません。

 

引っ張る時も押す時も腰が引けていたら、想いも重みも、半分も伝わりません。

 

これはどこを固定すれば自分の体重が伝わりやすくなるかがわかってくると、体勢を変えても同じような効果を発揮することができるようになります。

 

恋愛だって好きでもない相手に言い寄られたり、そっけなくされたりしても何の効果もありません。まず想いが伝わっていることが重要なのです。

 

その上で大事になるのが押す物体の重心です。先ほどの長い物を持つ場合の説明の時でも同じことが言えるのですが、基本的に物を持つときは重心に近い場所を持つと持ちやすくなります。

 

バランスがとりやすいと言ってもいいでしょう。そして物を押したり引いたりする時にもこのバランスが大切になります。

 

例えば自分の身長よりも低い50キロくらいのものを押す場合、自分の重心の方が高いと押しにくくなります。簡単に言えば自分の体重も乗っかってしまうので、重くなってしまうのです。

恋愛においても、いきなり自分のプライベートな部分を公開してしまうと「重い」と思われることがあります。押す時に自分の想いを乗せすぎると、結局は動きにくくなってしまうのです。

 

逆に自分の重心も低くしておくと押しやすくなります。これは引く場合も同じことが言えます。

押す

ちょいと力学的な話をすると、物体には最大静止摩擦力といってマックスでこれくらいまでは動かないという摩擦力が存在します。

 

それ以上の力で動かそうとしない限り、その物体は動かないし、逆に動かそうとしている側が動いてしまいます。俗にいう空回りというやつですね。

 

もちろん摩擦なので地面の状態にもよります。アスファルトの上と氷の上なら動かしやすさは全然違います。

 

恋愛においても相手が誰かと付き合いたいと思っているなら摩擦は減り、相手が付き合うことに慎重なら摩擦が強まります。周囲に反対されて逆に燃え上がるということはありますが、その場合には必要以上の抵抗を受けてしまいます。

 

摩擦が大きくなるということは、重くならざるを得ないのです。そしてそれは自分にとっても相手にとっても負担が大きくなります。

 

しかし、例え摩擦が強くても動かすことは可能です。要は相手の接地面積を減らしてやればいいのです。ドラム缶なんかを移動させるとき、中身がたっぷり入っている場合は一般人には到底動かすのが難しいですが、

 

多少のコツは必要ですが、斜めに傾けて転がすことで意外なほど簡単に動かすことができます。これは当然ですが地面との摩擦が減っているからです。これも一種の持ち方、動かし方への理解です。

 

自分と相手の状況を考え摩擦が少なくなるようにバランスを取ることによって押し引きの力加減が変わってくるのです

 

相手に対して適切な押し引きができるということは落とすことができるということです。

3.どうやって落とすか?

落とす、ということは最終的には摩擦をなくすということです。

 

それがどういうことかというと、相手をきちんと「持っている」ということになります。

 

そうなのです、相手を落とすには自分から相手を持つ必要があるのです。モテるということがどういうことかを理解していれば、これが可能になるのです。

 

力任せに強引に落とそうとすることも可能ですが、その場合はどうしても摩擦が強まり、なかなか綺麗に落ちてくれません。

 

なんとか落とせたとしても「強引」だとか「下手」といった印象を抱かれてしまい、後が続かない可能性すら出て来ます。

 

人と言うのは二本足で立っています。これはつまり地面と接地している面積はとても少ないということでもあります。

 

正面から押し合った場合、相手を落とすのはなかなか難しくなります。これはつまるところお互いに相手を落とそう!とするあまり、自分の価値観を押し付けているといった状況です。

 

相手にも相手の価値観があるので、抵抗が強まってしまいます。

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ですがここで、相手と同じ方向を向くと抵抗はあっという間に弱まります。むしろ相手から進んで動いてくれるようになります。

 

このように方向を一致させる、あるいはお互いの勢いを利用して新たな方向に向かうということができれば相手を落とすことはもう目前です。

 

モテるということは、支持されるということであり、これは一方では持たれてしまっているということであり、主導権を相手に握られているということです。

 

つまりいきなり好きじゃなくなって捨てられるとか、あるいは行き過ぎるほど愛されて刺される、といったコントロールできないことが起こり得るのです。

 

相手が自分のどこを支持しているのかをちゃんと理解しておけばひとまずは大丈夫ですが、武道武術においてはこれはまだ最初の段階でしかありません。

 

人は支え合って生きていると言われています。相手に支持されている、モテているということは逆にどこか別の面で相手を支持してあげれば、主導権をこちらに持ってくることができます。

 

相手が自分を支えていると思わせておいて、実は自分の方が支えていたという状態をつくるのです。

 

武道では「持つ」のではなく「持たせた」「斬る」のではなく「斬らせた」が大事だと言われます。

 

自分が振り下ろす剣のその下に相手が首を差し出してくるように、相手を斬るのではなく、相手が進んで自分を斬らせるように仕向けることが極意と言われています。

 

このようにモテるのではなく、モたせることがやはり重要になってきます。自分が持って欲しい場所を相手に持たせ、そして逆に相手を持ってしまえばいいのです。

 

これは人生においても重要な自己効力感ともつながります。自己効力感というのは自分がきちんと自分の人生をコントロールしているという自覚みたいなものです。

参考:自己効力感(Wikipedia)

 

これがないと他人に自分の人生をコントロールされているような感覚に陥り、精神面で悪影響が出るだけでなく健康面でも悪影響があると言われています。

 

自分の人生を自分で選択しているという感覚がないと、健康的な生活をしようとか、他人に優しくしようといった考えが少なくなり、人生の質(QOL)が低下してしまうのです。

 

逆に言えばこれさえあればどんなボロ雑巾のような扱いを受けていたとしても、自分がやらせているのだと思い込めればこっちのものです。

 

これは相手と同じ土俵で勝負しないということでもあります。

 

恋愛においては収入に格差があったり、容姿に違いがあったりすると難しくなるといった話がありますが、これはお互いがどの部分で支え合っているか、バランスの問題だと言えます。

釣りあい

自分よりも相手の収入が多くて格差があったとしても、別の部分では自分の方が多く何かを持っていればその格差によって結果的にバランスが取れるのです。

 

相手を落とすということは、相手を支えられてこそ始めて実現できることです。支えているのだから相手は安心して落ちてきます。そこに大きな力は要らないのです。

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ありのままの自分をどのように持たせて相手を持ってしまうか? これがわかれば必要以上に大きな筋肉も要りません。現状をきちんと理解して対処すればいいのです。

 

とはいっても、やはり人間なのであと一押しで落とせる!という時には、どうしても自分の欲が出て落としたくなってしまいます。自分もそれで何度失敗したことか・・・。 もちろん、これは武道の話ですが。

 

落とす時にも最後までこちらが持ってエスコートしていくことが大切なのでしょう。何事も。

 

それを失敗するのは自分も含めて、やはり修業が足りないからということになりますね。

 

そんなわけで武道とは陰陽の扱い方だと言われています。全く別のことも同じこととして対処できてこそ武道です。物理的な面でもきちんと相手を落とすことができ、そして恋愛でも相手を落とせてこそ真の武道なのではないでしょうか?

いにゃん

相手を落とせるということは、相手をモテているということです。要するに「モテる」やつは「持ってる」ということでもあるっちゅう話です。

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武道から考える恋愛テクニック:相手を落とすにはまずモテるようになって、押し方と引き方を心得よう” に対して2件のコメントがあります。

  1. あか より:

    誘導されて拝読しましたが、やはり面白い記事です。
    俗に「軽い男」という表現がありますが、これは自分の重心を女性に近づけて女性でも軽ーく持ち上げさせやすくなる人物だと考えるとしっくりきますね。
    ただ、これは対人関係では一歩間違えると舐められてる状態ということにもなり注意が必要ですね。
    また、恋愛においては「憧れの人」という表現も存在しますが、これは今回の記事での文脈からすればモテてるわけではないですよね。自分との距離が遠いからこそ抱く感情なのですから。
    前回私が貼った動画でも、相手から重心を遠くすることで持ち上げられにくくなりますが、その姿勢のままでは自分も相手を持ち上げにくい。そして相手が持ち上げやすいように調節すると、逆に手応えがなくて記事にあるように飽きられる危険性もある。だからこそコントロールが必要だとWATSURIさんは主張しているわけですね。
    コントロールをすると、前回のコメントで頂いた返信の様に、相手からの動きにはビクともしないがこちらの重心を低くすることでこちらからは持ち上げることが出来る。
    ただ、一つ思うのがいくら相手との重心の距離を近づけてもそもそも相手が持ち上げようと思われなければ無意味になるわけで、そうするとモテる為に必要なのはもっと別の何かかもしれないですね。
    面白い記事ありがとうございました!

    1. MATSURI より:

      楽しんで頂けたみたいで何よりです。
      日本語ってのは面白いもので、「祭り上げられる」とか「担がれる」というように持ち上げられることは「軽さ」にもつながりますね。
      憧れの人というのは「高嶺の花」という表現もあるように届かなければ持ちようがありませんね。
      あんまりこういうことを書きすぎると言葉遊びになってしまいますが……。

      自分が相手に持ち上げられているのか、それとも自分が相手を持っているのか?
      ということを相手と自分の微妙な力の配分から察知することが合気道なんかでは重要になってきます。
      そんな感じのことを恋愛で例えてみたのがこの記事ですね。
      理想としては自分の持って欲しい所を相手が持つように仕向けることが出来れば、逆に自分も相手を持ちあげることができるようになります。
      ご紹介頂いた動画https://youtu.be/Jcbcc77NM5gで女性が二回目に持ち上げさせるのはわざと「持たせている」から相手を自由にできます。
      要するに自分の想い通りに持たせているのです。持ち上げて欲しい時は自分から歩み寄ってやればいいわけです。
      このように、どんな場面でもどちらも自在な位置である「中心」に立つことが大切だと思います。
      といっても自分もまだまだ修行中なので、こんなことが自在にできるわけではありませんが……。

      こうした感想を頂けること自体が自分の現在の位置関係の把握に役立ちますので助かります。
      ありがとうございました。

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