現代の兵法書?『LOVE理論』

theory of love

Amazonによる電子書籍の普及とKindle の普及というのは、

 

ある意味では自己啓発系の本に勢いを与えたような気がします。

 

そんな中でも異彩を放つ恋愛指南書が水野愛也による『LOVE理論』です。

 

ドラマ化もされており、そちらもけっこう面白かったのですが書籍版も負けず劣らず面白かったです。

 

特に恋愛なんかどうでもいい人でも面白く読めるっていうのはかなりポイント高いと思います。

 

男性向けの本ですが女性のファンも多いのだとか。

恋愛とはまさしく現代における兵法

 

LOVE理論の特徴として、恋愛塾の講師である水野愛也先生が様々な経験から編み出した恋愛戦略をおもしろおかしく語っていくという形式をとっています。

 

この本はいわば恋愛における『孫子』のような兵法書です。

 

水野先生には是非ともこのスタイルで普通に兵法書を書いて欲しいくらいです。

 

その内容はまさしく『彼を知り己を知れば百戦危うからず』です。

 

様々な戦略が『~理論』というひとつの理論にまとめられて紹介されます。

 

例えば『執着の分散理論』は、ひとりの女の子を狙っていると、取りこぼせないという焦りから余裕がなくなりミスを犯すことがあるので、

 

常に複数の女の子を狙っておけという理論です。

 

身も蓋もないですがあながち間違いでもないという、なかなか絶妙な感じになっています。

 

女性のリアルというものを目の当たりにするためにブサイクで童貞を捨てておけという「BTO(Busaiku Teacher Ono)理論」などは、

 

いわば不動智神妙禄で語られた戦いにおける執着心の問題にも通ずるものがあります。

 

やはり戦いにおいてはひとつのことに執着することは死を招くのです。

 

その他にも己の欠点を逆に武器にするという発想の理論もあります。

 

自分のルックスなどの欠点を利用して笑いを取る「自虐ギレ理論」や、

 

ファッションセンスのなさを逆手に取って相手に選んでもらうという「ファッションまぐろ理論」などです。

 

こうした理論はいわば奇襲作戦、弱者の戦法、まさに武術の発想とも言えますね。

 

その他にも女性を自分の家まで連れていくためにタクシーの運転手を利用するというテクニック、

 

そしてその戦術で部屋に連れ込んだ女性にキスを迫るのにベストな立地という、

 

戦場や戦況を丁寧に分析した戦略理論が語られます。

 

また日本古来からの恋愛テクニックとされる『押して引く』についても、

 

押して引くためにはまずちゃんと押せねばならない!というようなことが書かれており、武道武術にも通ずることだなぁと感心させられました。

 

意外と知れないセックス戦略

 

セックスについても語られていますが、しょっぱなからセックスは男にとっては過酷な労働であると言い放つあたり、

 

共感しつつも納得したくないような内容でもあります。

 

最初のセックスは今後つきあっていくための真剣なリサーチであり、楽しむことは絶対にしてはならず報告書を提出する勢いで取り組めとか、

 

股間を膨らませるよりも想像力をふくらませて、相手の立場で考えろ!などなど、

 

男にとってはなかなか耳の痛い話にもつっこんできます。

 

中でも面白かったのは事後は自然の摂理に逆らってでも無理やり相手にやさしくしろ!というあたりでしょうか。

 

男の賢者モードは女性とは相いれないとのこと。

 

まあ、そうなんだけど、そこまであけすけに言われるとかなり笑えます。

 

どうせならもっと若い頃に読んどきたかったわ、というような内容が盛りだくさんでございます。

 

にじみでる人生観

 

ひとつの道を極めた人は他の分野にも通じるみたいな話がありますが、

 

この『LOVE理論』も単なる恋愛論に留まらないものがあります。

 

ハードルアゲアゲ理論なんかはもはや恋愛の枠組みを外れた理論ですらあります。

 

絶対に楽しいデートコースを提供できる、面白いメールを送る、など己のハードルを上げに上げておいて、

 

自らがその上げたハードルを越せるように努力しまくるという究極の理論であり、

 

最近ホリエモンが出した著書「ハッタリの流儀」にも似たような話がありましたし、

 

かのマイクロソフト創業者ビル・ゲイツができてもいないOSをできてまっせとプレゼンして後で作ったみたいな成功談に通ずるものがあります。

 

また逆に恋愛ド素人たちへ最初の一歩を踏み出すためのハードルを下げて下げて下げまくってくれているというのも良い所だと思います。

 

なんなら水野先生自身がつくった自分の連絡先と共に女性に渡す用のメモまで載せてあって、これで失敗したらおれのせいにしてまたチャレンジしろ!

 

みたいなことまで書いてあるあたり、本なのに手取り足取りしてくれる丁寧なハウツー本となっております。

 

何事も最初にはじめる一歩目を踏み出すのが一番大変ですしね。

 

というわけで、単なる恋愛論に留まらない愛の狩人、水野愛也による『LOVE理論』読む人を選びますが面白かったです。

 

水野愛也著『LOVE理論』

 

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隙をつくらない為にはどこを意識すればいいのか問題の今と昔:不動智神妙禄より

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